【実技の問1 虫食い問題かんたん解説】第51回気象予報士試験<実技2>
- 奥田純代

- 2025年10月29日
- 読了時間: 5分
こんにちは。TeamSABOTENのスクール講師・奥田純代です。 このシリーズでは、実技試験の問1で必ず出題される気象概況の虫食い問題について、簡単に、わかりやすく、そして正確に解説します。
今回は、第51回気象予報士試験<実技2>。問題数が9問と少なめです。基本的な問題なのでしっかり得点できるように復習しよう。
■第51回気象予報士試験<実技2>
実技2問1(1)

4日21時の日本付近の気象概況について述べた次の文章の空欄( ① )〜( ⑨ )に入る適切な整数値または語句を答えよ。ただし、②は 16方位、⑥は大気現象名、⑦は十種雲形で答えよ。
四国の南には 、中心気圧が( ① )hPaの低気圧があって、25 ノットの速さで ( ② )へ進んでいる。この低気圧は発達が予想されるため、海上( ③ )警報が発表されている。山陰沿岸には中心気圧が( ④ )hPaの低気圧があって、ゆっくり東へ進んでいる。
秋田の天気は( ⑤ )で、視界内に( ⑥ )が観測されており、上空には( ⑦ )がみられ、前( ⑧ )時間以内に( ⑨ )があった。
■①~④は地上天気図から読み取る
<学習のヒント>天気図に付記されている情報は、資料を見ずに答えられるように覚えよう
①四国の南にある低気圧の中心気圧は、中心を示す✕印の下にある値(画像1の下の赤枠内)を読み取る。
②移動方向は、低気圧中心を示す✕印の右側にある白抜きの矢印(画像1の下の赤枠内)が緯度・経度線に対してどれくらいの角度なのかを「16方位」で読み取る。
③白抜き矢印の右側に全般海上警報を示す[GW]があり、「海上強風警報」が発表されていることを示す。
④山陰沿岸の低気圧の中心気圧は、中心を示す✕印の左側にある値を読み取る。
以上より
① 1016
② 東北東(北東)
③ 強風
④ 1018
■⑤~⑨は観測実況から読み取る
<学習のヒント>大気現象については、「気象観測の手引き」を読んでおこう






⑤秋田の現在天気は、全雲量の左側に記入されている天気記号[(≡)]は「40」にあたる。
その解説(画像6)より、観測所(秋田)では観測時に降水現象が観測されていないため、天気は全雲量から判断する。
全雲量は、【10分雲量】の「2,3」(画像7)であるため、秋田の天気は「晴れ」となる。
⑥画像6の解説より、「離れた所に霧又は霧氷がある」「その霧又は氷霧は観測者よりも高い所まで広がっている」とあり、問題文より「大気現象名」で答えるよう指定されている。
ここで、「霧」か「氷霧」かで迷うかもしれないが、気象庁発行の「気象観測の手引き」のp.63表12-3大気現象の種類と定義・解説(1)大気水象の氷霧の解説(画像8)によると、『一般に高緯度地方、山岳地方で気温-30°以下の静穏な晴天のときに現れる。』とある。
秋田の気温は-1℃であるため、「氷霧」ではなく、「霧」であると判断できる。


⑦は「十種雲形」で答える指定されているため、観測されている雲形を答えればよい。
観測されている雲形は、下層雲(画像4の赤丸)のみで、「層雲」となる(画像9を参照)。
⑧⑨過去天気は、全雲量の右下にある記号[▽]より「しゅう雨性降水」となる(画像10を参照)。
また、過去天気の観測期間は、「前6時間以内」となる。
⑤ 晴れ
⑥ 霧
⑦ 層雲
⑧ 6
⑨ しゅう雨性降水
第51回試験の実技2問1(1)穴埋め問題はいかがでしたか。
今回のように得点源である問1(1)の問題数が少ない場合は、全問正解で点数を確保したいところです。間違えた問題はしっかり復習しておきましょう。
この記事を書いた人
TeamSABOTEN 気象予報士・気象防災アドバイザー 奥田純代
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