【実技の問1虫食い問題かんたん解説】第64回気象予報士試験<実技1>
- 島下尚一

- 2025年9月2日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年9月15日
気象予報士試験に挑戦中の皆さん、勉強頑張っていますか?
TeamSABOTENの島下尚一です。 このシリーズでは、実技試験の問1で必ず出題される気象概況の虫食い問題について、簡単に、わかりやすく、そして正確に解説します。
問1を全部正解すれば10点ぐらいとれて、次の問題に向けて気分が乗っていきますよね!
■第64回気象予報士試験<実技1>
実技1問1(1)

8日21時の日本付近の気象概況について述べた次の文章の空欄( ① )~( ⑧ )に入る適切な語句または数値を答えよ。ただし、①は台風の強さを、③は16方位、⑤は漢字で、⑥は下の枠内から1つ選び答えよ。なお、①については、台風の強さを表現しない場合は「-」と答えよ。
図1によると、九州南部には中心気圧980hPaの( ① )台風第AA号があって、( ② )ノットの速さで( ③ )に進んでいる。この台風は今後24時間以内に温帯低気圧に変わる見込みで、最大風速は今後24時間以内に( ④ )ノットに達すると予想され、( ⑤ )警報が発表されている。一方、関東の東にも中心気圧980hPaの台風第BB号がある。
台風第AA号に近い鹿児島では( ⑥ )しゅう雨を観測し、台風第AA号の北西に位置するチェジュ島の天気は( ⑦ )となっている。また、名瀬の現在天気によると、名瀬では観測前( ⑧ )時間以内に雨があったが観測時には止んでいる。
選択肢
⑥( 弱い 並または強い 激しい )
■①~④は記事から台風の情報を読み取る

1行目から順に記載内容を説明する。
[台風の階級 西暦下2桁 号数] 台風 2021年 第9号(試験ではXX年AA号)
[中心気圧] 988hPa
[中心の緯度経度 中心位置の確度] 北緯31.5度 東経130.9度 ほぼ正確
[進行方向 速度] 東北東 21ノット ← ③と②
[中心付近の最大風速] 40ノット ← ①
[中心付近の最大瞬間風速] 60ノット
[予想最大風速] 50ノット ← ④
[24時間先まで]
[予想最大瞬間風速] 70ノット
[30KT以上の範囲(強風域)] 270海里 南東側半円
150海里 北西側半円
解答は次の通り
① 40ノットなので「ー」(表現しない)となる。
②~④は情報をそのまま読み取る。
② 21
③ 東北東
④ 50
■⑤はじょう乱のそばに記載された海上警報の記号を読み取る
<学習のヒント>海上警報は頻繁に出題されるので条件も含めて完璧に暗記すること

⑤ [SW]は「海上暴風警報」である。
■⑥~⑧は記号から天気を読み取る
<学習のヒント>記号の読み取りはよく出題されるのでしっかり覚えたほうがよい
⑥鹿児島の現在天気は中央の黒丸●の左の記号を読み取る。

ww=80は「弱いしゅう雨」なので、答えは選択肢から「弱い」となる。
⑦チェジュ島の天気はwwの記号がないので中央の丸の雲量によって決まる。

雲量は全天を10としたときの7、8なので天気は「晴れ」である。
⑧名瀬の天気は中央の三角△の左の記号を読み取る。

上の画像8によるとww=21となる。
下の画像14の1行目の説明により答えは「1」である。
~観測前「1」時間以内に雨があったが、観測時には止んでいる。~
<学習のヒント>現在天気にこのカッコ ] がついている場合は、ほとんどが観測時「1」時間以内という意味なので、忘れてしまったときは解答用紙に「1」と書けばよい
第64回試験の実技1問1(1)の虫食い問題は全部正解すれば8点獲得できる。合格率5~6%の難関を突破するには、このような基本的な学習で獲得できる得点を、きちんと積み重ねていくことがとても重要である。ASASアジア太平洋天気図の見方を暗記するだけなので、実技の初歩としてしっかり学習しておこう。
この記事を書いた人
TeamSABOTEN気象予報士スクール
気象予報士・防災士 島下尚一
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