【実技の問1 虫食い問題かんたん解説】第61回気象予報士試験<実技2>
- 島下尚一

- 2025年9月27日
- 読了時間: 4分
気象予報士受験生の皆さん、勉強頑張っていますか?
TeamSABOTENの島下尚一です。 このシリーズでは、実技試験の問1で必ず出題される気象概況の虫食い問題について、簡単に、わかりやすく、そして正確に解説します。
今回の問1(1)の配点は8点。難しい問題はないので完璧にマスターしましょう!
■第61回気象予報士試験<実技2>
実技2問1(1)

5日21時の日本付近の気象概況について述べた次の文章の空欄( ① )~( ⑧ )に入る適切な語句または数値を答えよ。ただし、①は4方位で、③⑧は下枠の中から選んで、⑥は十種雲形を漢字で答えよ。
図1の地上天気図によると、日本の東に高気圧があり、ほとんど停滞している。中国東北区には中心気圧992hPaの低気圧があり南東にゆっくり移動している。
一方、華中から東日本にかけて停滞前線がのびている。この前線の( ① )側では、反対側より気圧傾度が大きく、風が( ② )くなっている。
前線の南側に位置する鹿児島の地上観測によると、現在天気は強さが( ③ )しゅう雨、過去天気は( ④ )である。また、前線の北側のチェジュ島では、現在天気は( ⑤ )、下層では( ⑥ )が観測されている。
図2の500hPa天気図によると、小笠原諸島から沖縄付近にかけて太平洋高気圧が西に広がっており、南大東島付近にも高気圧の中心がみられる。日本付近は強風域となっており、最大( ⑦ )ノットの西南西からの風が観測されている。また、500hPaの強風軸は、おおよそ地上の前線( ⑧ )に位置している。
図3の700hPa予想図では、華中から西日本にかけて帯状に湿域がみられ、図1の停滞前線は、おおむねその湿域の中に位置している。
選択肢
③( 弱い 並の 並又は強の 強い 激しい )
⑧( の南側 とほぼ同じところ の北側 )
■①②は地上天気図の等圧線から気圧配置の特徴を読み取る 気圧傾度が大きいということは、4hPa毎の等圧線の間隔が狭いということである。
①は4方位と指示されている
①南
②強
■③④⑤⑥は天気記号の読み取り問題
<学習のヒント>記号の読み取りはよく出題されるのでしっかり覚えたほうがよい

③鹿児島の現在天気は中央の黒丸●の左の記号を読み取る。
ww=81は「しゅう雨、並又は強。」
選択肢より
③ 並又は強の
④鹿児島の過去天気は画像3の中央△右下の記号を読み取る。
鹿児島のこの記号は有人観測所なので、過去天気W1=8は「しゅう雨性降水」
④ しゅう雨性降水

⑤チェジュ島の現在天気は中央の黒丸●の左の記号を読み取る。
画像4からww=10は「もや(視程10km未満)」

⑤ もや
⑥下層で観測されている雲は画像7の●の下の記号
十種雲形と指定されている
⑥ 層積雲
■⑦⑧500hPa天気図から読み取る
日本付近における西南西からの風の最大値は、館野、輪島の40ノットである。
⑦ 40
<学習のヒント>強風軸の解析の仕方
日本付近における500hPaの風速は、⑦の40ノット以外に35ノットを観測している地点が、潮岬、福岡、鹿児島であることから、強風軸は等高度線5820m付近にあると考えられる。
⑧はこの5820mの位置と図1地上天気図の前線の位置との関係を読み取る
選択肢より
⑧ とほぼ同じところ
第61回気象予報士試験実技2の問1(1)虫食い問題は、配点が8点。
このうち4点は天気記号の暗記だけで取れる。
残りの4点は地上と500hPa天気図から読み取るだけなので、8点満点取れるようにしたい。
この記事を書いた人
TeamSABOTEN株式会社 代表取締役
気象予報士スクール 気象予報士・防災士 島下尚一
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