top of page

【学科専門かんたん解説】第66回気象予報士試験 専門 問2:ラジオゾンデ観測

4 時間前
読了時間: 4分

こんにちは。TeamSABOTENのスクール講師・奥田純代です。

第66回気象予報士試験 学科専門知識の問題を一問ずつ解説する【学科専門かんたん解説】。前回は問1:推計気象分布を解説しました。今回は、問2:ラジオゾンデによる高層気象観測の問題を解説します。


問題を解くうえで参考になる気象庁HPの情報や資料等を用いて解説しますので、復習や今後の学習にも活用してください。


■第66回気象予報士試験 学科専門 問2


第66回気象予報士試験 学科専門 問2
画像1 学科専門知識 問2(出典:(財)気象業務支援センター)

問2は、ラジオゾンデによる高層気象観測についての問題です。

まずは、ラジオゾンデによる高層気象観測の基本事項を確認しておきましょう。


  • 観測する気象要素:気圧・気温・湿度・風向・風速

  • 気象庁が使用しているゾンデ:GPSゾンデ

     気温・湿度:搭載したセンサーで観測

        気圧:GPS測位情報から求められる高度を用いて算出

     風向・風速:GPSの測位情報から算出

  • 観測時刻:9時と21時(基本1日2回, 台風接近時などには3時または15時に臨時観測を行うことがある)

  • 観測高度の範囲:地上から高度約30km


ラジオゾンデによる高層気象観測 概要
画像2 ラジオゾンデによる高層気象観測の概要 気象庁HPより

これらを踏まえて、(a)から順に見ていきましょう。


(a)問題文の通り、ラジオゾンデによる高層気象観測データには「気温湿度特異点」のデータが含まれている。「気温湿度特異点」は、気温・湿度の鉛直構造の特徴を再現できるように選択された観測点のことである。よって、(a)は正しい。

因みに、ラジオゾンデによる高層気象観測データは世界各国に共有されるため、「気温湿度特異点」の選択には画像3のような国際的なルールが決められている。


気温湿度特異点
画像3 気温湿度特異点について 気象庁HPより

(b)ラジオゾンデによる観測は、画像2の文中に書かれている通り、南極の昭和基地や海洋気象観測船でも行われている。よって、(b)は正しい。


(c)ラジオゾンデによる観測範囲が高度約30kmとなっているのは、その高度付近がゴム気球の限界で破裂するためである。よって、さらに高度の高い成層圏界面(高度約50km)を超えて観測データが得られることは「稀に」でも考えにくい。(c)は誤り。

 なお、この問題は、『稀に観測高度を超えて観測データが得られることがあるか』を問われているというより、『成層圏界面の高度を覚えているか』を問う問題に感じられた。


 以上より、問2の答えは②となる。

 

 ラジオゾンデに関する問題は、ラジオゾンデによる観測の概要を問う問題か、観測データをグラフで示した「エマグラム」から特徴等を問う問題で出題されることが多く、今回は前者でした。そして、今回の問題内容も気象庁HPの[知識・解説]>[気象衛星・気象観測]>[ラジオゾンデによる高層気象観測]のページに記載されています。「気温湿度特異点」については、気象庁HPの[各種データ・資料]>[過去の気象データ検索(高層)]>[利用される方へ]>[ご覧になれる観測データについて]の「2.ご覧になれるデータの種類」に書かれています。このページはなかなか見つけづらいですが、気象庁HP内で『特異点』を「検索」するとすぐに見つけられます。

 なお、[ラジオゾンデによる高層気象観測]のページには「エマグラムの見方」も記載されているので、併せて学習しておきましょう。



この記事を書いた人

TeamSABOTEN 気象予報士・気象防災アドバイザー 奥田純代



 ■サブスクでは動画で解説

TeamSABOTENのサブスク【SABOTEN's CAMP】では、以下の学科試験およびサボテンの模擬試験の解説を動画で視ることができます。

・第63回気象予報士試験以降の学科一般・専門(現在第66回を順次更新中)

・TeamSABOTEN合格模擬試験 学科一般・専門(シリーズ26から遡って順次更新中)

学習の副教材としておすすめです。

 

サブスクは月額4400円で、180本以上の学習動画が見放題・ライブ参加し放題。

1か月だけ入会することも可能。

サブスクSABOTEN’sCAMP 受験生向け 動画見放題


■サボテンHPの過去問ダウンロードページを活用しよう

以下から本試験の過去問題を第42回~第66回まで無料でダウンロードすることができます。


実技問1の穴埋め問題の解説ブログは無料で第51回~第66回まで見られます。

その他の公式解答に基づく解説動画は有料で販売していますので、学習に役立ててください。

講師が1問ずつ丁寧に解き方を解説していますので、過去問の学習に最適です。


気象予報士試験 過去問ダウンロード


◆実技過去問解説(第51回~第66回)

第64回気象予報士試験 実技解説ライブ



●TeamSABOTEN気象予報士スクールからのお知らせ


TeamSABOTENでは、合格のための様々なコンテンツをご用意しております。

ぜひご活用ください。


模試付き総合パック


実技完全パック


実技事例演習コース


実技時短サーキット


気象予報士 合格模擬試験


サボテンドリル



TeamSABOTEN 気象予報士スクール

当スクールでは、学科分野から実技分野まで気象予報士試験に合格できる様々なオンライン講座をご用意しています。 また、長年 オリジナル模擬試験も作成・販売しており、 “ 気象の本質がよくわかる ” と 受験生に大好評です。 気象予報士の資格取得後は、気象の専門家を目指してスキルアップできる環境も整っています。


コメント


気象予報士試験に役立つ無料メルマガ登録
bottom of page