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【実技の問1虫食い問題かんたん解説】第66回気象予報士試験<実技2>

こんにちは。TeamSABOTENの奥田純代です。 このシリーズでは、実技試験の問1で必ず出題される気象概況の虫食い問題について、簡単に、わかりやすく、そして正確に解説します。

今回は、第66回気象予報士試験<実技2>。11問すべて基本的な問題です。確実に得点できるように復習しましょう。


■第66回気象予報士試験<実技2>

実技2問1(1)


地上天気図
画像1  試験問題の図1 地上天気図(一部加筆) 気象業務支援センターより

(1)日本付近の気象概況について述べた次の文章の空欄( ① )~( ⑪ )に入る適切な語句または数値を答えよ。ただし、①⑨は下の枠内から選び、②は16方位で、③は5刻みの整数で、④⑤は漢字で、⑥⑦は整数で、⑧は符号を付した小数第1位までの数値で、⑩⑪は十種雲形を漢字で、答えよ。


 図1の地上天気図によると、沖縄本島付近には( ① )台風第XX号があって、 ( ② )へ11ノットの速さで進んでおり、中心付近の最大風速は50ノットで、これをm/sに換算すると約( ③ )m/sである。この台風に対しては、( ④ )警報が発表されている。台風の北側には、停滞前線が東シナ海から西日本を通って日本の東へと長くのびている。一方、中国東北区と沿海州には低気圧があり、それぞれ東へ10ノットで進んでいる。また、三陸沖には、( ⑤ )警報の対象となる新たな低気圧の発達が予想されており、( ⑥ )時間後の低気圧中心の予報位置が予報円(破線)で示されている。

 台風中心に近い那覇の地上観測では、35ノットの南東の風が吹き、前( ⑦ )時間の気圧変化量は( ⑧ ) hPa、現在天気は( ⑨ )しゅう雨で、雲は( ⑩ )が観測されている。また、前線に近いチェジュ島では中層に厚い高層雲または( ⑪ )が観測され、弱い雨が降っている。


選択肢

①( 小型の 大型の 超大型の )

⑨(弱い 並の 並又は強の 強い 激しい)


■①②は記事から読み取る

台風 記事
画像2  画像1の地上天気図に記載された台風に関する記事を拡大したもの 気象業務支援センターより

1行目から順に記載内容を説明する。


[台風の階級 西暦下2桁 号数] 台風 XX年 第XX号

[中心気圧] 975hPa

[中心の緯度経度 中心位置の確度] 北緯26.0度 東経127.2度 正確 

[進行方向 速度] 北北東 11ノット ← ②

[中心付近の最大風速] 50ノット 

[中心付近の最大瞬間風速] 70ノット

[30KT以上の範囲(強風域)] 半径 南側350海里以内 北側240海里以内 ← ①


解答は次の通り

① 台風の大きさは以下の表の通り強風域の半径による。真円でない場合は平均値を求める。

  30KT以上の範囲(強風域)は、南側350海里と北側240海里なので平均値は295海里で

  換算すると550km。

  答えは枠内の選択肢より「大型の」となる。


天気図中の記号の説明
画像3 台風の大きさ 気象庁HPより

② 台風の進行方向は「北北東」。


■③はノットから分速の換算 ③ 中心付近の最大風速50ノットを分速[m/s]に換算する。   1ノット=1海里/1時間=1852m/3600秒 であるため、   50×(1852/3600)=25.72…   答えは「5刻みの整数で」と指示があるので、「25」となる。


■④⑤は海上警報の種類を読み取る

<学習のヒント>海上警報は頻繁に出題されるので条件も含めて完璧に暗記すること

④ 台風に対して発表されている海上警報は[SW](図1の赤枠を参照)なので、「海上暴風」警報。

⑤ 新たに発生が予想される低気圧に対して発表されている海上警報は[GW](図1の赤枠を参照)なので、「海上強風」警報となる。

なお、④⑤ともに漢字で解答するように指示がある。


海上警報の種類
画像4 海上警報の種類 気象庁HPより

■⑥は予報円について

⑥ 海上暴風警報や海上強風警報の対象となる新たに発生が予想される低気圧には、24時間後の中心の予想位置を予報円(破線)で表示される。

よって答えは「24


■⑦~⑪は天気記号の読み取り

<学習のヒント>記号の読み取りはよく出題されるのでしっかり覚えておくこと


天気記号
画像5 画像1の天気記号を拡大       チェジュ島(上)と那覇(下)の実況

⑦⑧気圧変化量は、3時間前との気圧差であり、全雲量●の右にある数字が気圧変化量を小数点第1位まで表している。

よって答えは、⑦は「3」、⑧那覇の気圧変化量は「-5.4」hPaである。


⑨那覇の現在天気は、全雲量●の左の記号を読み取る。

以下の表のww=81より、答えは「並又は強の」しゅう雨である。


天気記号 過去天気
画像6 現在天気 気象庁HPより
天気図記号 現在天気の解説
画像7 現在天気の解説 気象庁HPより

⑩⑪は天気記号から雲形を読み取る。


全雲量(●)の下の記号が雲の形を表す。

下の図より答えは、⑩(那覇の雲形)「積乱雲」、⑪(チェジュ島の雲形)「乱層雲」となる。 なお、⑩⑪ともに漢字で解答するように指示がある。


雲の形の記号
画像8 主な雲の形の記号 気象庁HPより


第66回試験の実技2問1(1)の虫食い問題は全部正解すれば100点中11点獲得できます。このような基礎知識でしっかり点数を獲得することが合格に結びつきます。ASASアジア太平洋天気図の見方をしっかり学習しておこう。



この記事を書いた人

TeamSABOTEN 気象予報士・気象防災アドバイザー 奥田純代



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実技問1の穴埋め問題の解説ブログは無料で第51回~第66回まで見られます。

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実技過去問解説(第51回~第66回)

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