●「気象予報士」って何なん?
いきなり上州弁で失礼いたしました。TeamSABOTENの河原です。
生まれも育ちも群馬県の気象予報士です。
今回からblogを担当します。よろしくお願いいたします。
早速ですが、
気象予報士という国家資格があることについては、
すでに多くの方がご存じかと思います。
しかし、制度ができてからすでに30年も経つのに、未だに
「天気予報士」と言われたり、
「お天気キャスターになるの?」
「気象庁に入るの?」と聞かれたりします。
おもっきし違ーがな!
そこで、
気象予報士っていったい何なん?
どうやったらなれるん?
いくにんいるん?
どんな仕事があるん?
など、様々な疑問について記事にしていこうと思います。
今回は・・・
「気象予報士っていったい何なん?」です。
●気象庁HPにはこう書かれている
気象予報士制度は、気象業務法の改正によって平成6年度に導入された制度です。
この制度は、防災情報と密接な関係を持つ気象情報が、不適切に流されることにより、
社会に混乱を引き起こすことのないよう、
気象庁から提供される数値予報資料等高度な予測データを、
適切に利用できる技術者を確保することを目的として、創設されたものです。
気象又は地象(地震動、火山現象及び土砂崩れを除く)の予報業務を行う、
若しくは土砂崩れ、高潮、波浪又は洪水の予報業務のために気象の予想を行う事業者は、
当該気象又は地象の予想を気象予報士に行わせることが義務づけられています。
気象予報士となるためには、
(一財)気象業務支援センターが実施する気象予報士試験に合格し、
気象庁長官の登録を受けることが必要です。
(・´ω`・)困ッタナァ...ムズッ
簡単に言うと・・・
「気象庁以外の者が気象の予測をするのに必要な国家資格」です。
●気象予報士を取ればお天気キャスターになれるの?
気象庁が出した天気予報(気象予測)をそのまま発表するだけなら、
気象予報士の資格は必要ありません。
(↑これ、試験の「学科一般分野・法規」によく出ます。)
だから「お天気キャスターになるのに気象予報士の資格は必要ない」のです。
でも、テレビやラジオで専門的な情報を扱い、現象の解説をすることもあるので、
「お天気キャスターが気象予報士を取得していたほうがよい」
というメディアのニーズがあり
資格を持つ人が多くテレビやラジオに出演する環境が作られています。
お天気キャスターに気象予報士の資格は必須ではないけど、
お天気キャスターになりたいなら、気象予報士を取得したほうが有利と言えます。
TeamSABOTENメンバーのキャスター経験者である尾崎里奈さんも
気象予報士を取得してから、日本テレビのオーディションに合格し、
気象キャスターを4年半続けていました。
●気象予報士を取れば気象庁に入れるの?
気象予報士は「気象庁に入るため」の資格ではなく、
「気象庁に入らずに」民間で気象予測を行うために必要な資格です。
TeamSABOTEN気象予報士スクールの特別講師・鈴木和史先生は、
かつて気象庁にお勤めでしたが、
気象予報士の資格を取得したうえで、
現在は民間の気象会社にて
局地気象予測やコンサルティングのお仕事をしつつ、
TeamSABOTENを支えてくださっています。
よろしければ登録して読んでみてくださいね。とってもためになりますよ。
●試験は難しいけど独占業務ができる!
気象予報士試験の平均合格率は5.5%と低く、
試験はハッキリ言って難しいです。
でも、それを乗り越えて合格すれば、
気象予測という独占業務を行える、とても魅力的な資格だと思います。
TeamSABOTENメンバーが気象予報士の魅力について語っている
こちらの記事も是非ご覧ください。
次回は
「気象予報士って、どうやったらなれるん?」
について書きます。
またあとでね~
TeamSABOTEN 気象予報士 河原隆之
TeamSABOTEN 気象予報士スクール
当スクールでは、学科分野から実技分野まで気象予報士試験に合格できる様々なオンライン講座をご用意しています。 また、長年 オリジナル模擬試験も作成・販売しており、 “ 気象の本質がよくわかる ” と 受験生に大好評です。 気象予報士の資格取得後は、気象の専門家を目指してスキルアップできる環境も整っています。
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