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気象GPVデータの時刻には要注意!~Pythonで気象GPVデータを可視化しよう~

こんにちは。TeamSABOTENのプログラミング教材を制作している佐野栄治です。

解説動画「Pythonで気象GPVデータを可視化しよう」シリーズの制作を行っています。



Pythonで気象GPVデータを可視化しよう

【簡易版】:Python初心者でも安心。環境設定やGPVデータの解説も。

【正規版】:複数天気図を1枚に。高機能かつ拡張性もバッチリ。

【鉛直断面図オプション(正規版用)】:大気を立体的に把握できる鉛直断面図描画機能。

※Python基本文法の解説は含まれておりません。



解説動画では気象庁のGSMやMSMといった計算モデルの数値予報データ(気象GPVデータ)を使って天気図を描いています。


データの中には、それがいつの初期値データをもとにして、いつの予測をしたものなのかを表す、「初期時刻」「予測時刻」という2つの時刻を持っています。


この2つの時刻(日時)、当然ですが、ありとあらゆる日時について計算されているわけではなく、決まったルールに従って所定の時刻のみ計算されています。



初期時刻と予測時刻の図


気象業務支援センターのサイトを見ると、「オンライン気象情報」の「ファイル形式データ」のページで、これらの数値予報データの仕様を確認することができます。


以下に時刻に関する部分だけ抜粋してまとめてみました(2026年5月時点)

(「初期値」は初期時刻のUTC時、「予報時間」は初期時刻から何時間先の予測時刻かを表しています)


【GSM全球域】

初期値:00,06,12,18UTC(1日4回)

予報時間:

0~132時間(初期時刻:00,06,12,18UTC):6時間間隔

138~264時間(初期時刻:00,12UTC):6時間間隔


【GSM日本域】

初期値:00,06,12,18UTC(1日4回)

予報時間:

0~132時間(初期時刻:00,06,12,18UTC):

地上は1時間間隔,気圧面は3時間間隔

138~264時間(初期時刻:00,12UTC):

地上は3時間間隔,気圧面は6時間間隔


【MSM】

初期値:

39時間予報 03,06,09,15,18,21UTC(1日6回)

78時間予報 00,12UTC(1日2回)

予報時間:地上は1時間間隔,気圧面は3時間間隔


これを見ると、初期時刻はGSMは1日4回、MSMは1日8回更新で、初期時刻によって予報時間の長さが変わる場合があります。また予報時刻の間隔も、計算モデルや、地上/気圧面で変わったり、予報期間の途中で変わったりするなど、ルールが結構複雑なことが分かります。



気象業務支援センターのデータ説明



これらの複雑なルールがあることは一応頭にあるものの、いざデータをもとに描いてみようとすると、結構悩んだりハマったりすることが多いものです。


・ゴールデンウイークの予想を描きたいけど、今朝の初期時刻で何日まで描けたっけ?

・○時に通過する前線の様子を描きたいけど、地上も気圧面もタイミング揃ってたっけ?

・MSMで描いてみたけどGSMとも比較してみたい。同じ時刻で描けたっけ?


…みたいな感じです。

考慮して描いたはずなのにエラーが出て、調べ直したら勘違いでデータが存在しない日時だった、ということも多々あります。

(※解説動画【正規版】では、描きたい日時(初期時刻と予測時刻)を指定してデータファイルを特定する仕組みがあるので、存在しない場合は自動的にエラーになります)


また、UTC(世界標準時)とJST(日本標準時)との時差や、日と時との換算(○日○時は○時間先?)なども、頭を混乱させる要因になります。まさに頭の体操ですね。



GPVデータの時刻で混乱している人


解説動画内では、GPVデータファイルの初期時刻と予測時刻を解りやすく表形式でまとめたもので説明しています。にらめっこしながら描画の計画を立てましょう。




この記事を書いた人

気象予報士 佐野栄治

(特種情報処理技術者、星空案内人、天文宇宙検定2級、日本農業技術検定3級)



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