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第64回試験 合格

naobuu1980 さん(男性、長野県、自治体職員)

受講歴

実技完全パック、SABOTEN’s CAMP、SABOTEN MATE、学科一般コース、学科専門コース、実技過去問解説ライブ、全国統一予報士モシ、試験で点をとる講座、夏期講習、台風がわかる!サボテン実技模試、実技解答解説速報、質問即答ライブ、質問&学習相談会、はじめての天気図解析、パワーアップ講座、オリジナル合格模擬試験、サボテンドリル

コメント

★naobuu1980 さんには直接お会いして体験談をお聴きしました。ぜひインタビュー動画をご覧ください。

【気象予報士の学習や試験のことについて】
◆勉強を始めたきっかけ、目的
・子供のころから天気図を見るのが好きでした。冬に日本の東海上で低気圧が急発達するのを見て興奮していたちょっと変わった小学生でした。
・令和2年・3年と2年連続して洪水害に見舞われ、避難の要否も今後の雨の降り方も何もわからぬまま、ただ不安な気持ちで避難をすることがありました。たまたま避難所の図書館にあった気象の本を読んでいるうちに、もっと気象のことを深く知りたいと思うようになり、勉強を始めました。
・同時に、避難指示(一時、緊急安全確保も)が発令されているにも関わらず、避難所にきたのは数名でした。住民にしっかりと避難情報が伝わっているのか?とても疑問に思いました。自治体職員の一人として、自分にできないことはないか?組織として取り組むべき課題がないか?と思ったのも勉強をはじめるきっかけとなりました。

◆勉強期間
 およそ4年間

◆1日の平均勉強時間
・平日は概ね1時間~2時間
・休日は概ね3時間程度
・仕事をしながらなので、まとまった時間を確保するのが難しかったです。ただ、どんなに疲れていても、せめて10分だけでも気象のことには触れているように心がけました。そんなときに、拝啓予報官Xなどの動画コンテンツは手軽で楽しく学べるいい教材でした。

◆学科一般で苦手だったところ
・熱力学の計算問題(基本的に手計算が苦手でした)
・地球温暖化などの気候変動の問題(問11)(話が大きすぎてイメージがわかず、暗記もしにくい)

◆学科専門で苦手だったところ
・数値予報全般(日常生活では全く触れない部分なので、イメージが沸きませんでした)
・細かい暗記事項(解析雨量は速報版が250mメッシュで10分毎に発表、通常版は1kmメッシュで30分毎発表などなど)

◆実技で苦手だったところ
・補助線作画問題
・緯度経度と、擾乱の進行方向・速度を求める問題
・短文と長文記述問題(書けるのですが、指定字数におさめられない)
(・実技2の中盤での息切れ)

◆苦手だったところを克服した勉強方法
【学科一般】
・文系の私にとっては、一般突破がとても難関でした。
・「一般気象学」を教科書とし、完全理解を目指しました。最終的に完全理解には至りませんでしたが、本試験ではこの本の記載事項がそのまま出題されるので、しっかりと理解することが肝要だと思いました。
・「一般気象学」を理解する上で、高校レベルの物理・化学の知識は不可欠であると感じました。外部教材で恐縮ですが、大手予備校が無料で提供している「Try it」というコンテンツを活用し、通り一辺の知識の習得に努めました。
・並行して、サボテンさんの「学科一般」の動画を繰り返し視聴しました。いつものとおり佐々木先生が面白おかしく説明をしてくれるので、初期段階から心が折れることなく勉強を続けることができました。
・手計算は、元々学生時代からルート(乗数)計算、縮尺、単位換算、指数が苦手だったので、とてもてこずりました。娘の持っていた小中学校の算数ドリルを毎日少しずつ解いて、スピードアップと正確性を身につけました。
・得点力アップに向けて、第22回~63回までの過去問と、サボテン模擬試験(第10回~26回まで)を、繰り返し解きました。正誤の組み合わせで解答はできるのですが、真の力をつけたかったので、問題を選択肢ごとに切り分けて一問一答形式で解答できるようにしました。「anki」という、本来は英単語暗記用アプリを活用しました。(←忘れそうな絶妙なタイミングで出題してくれるので、暗記系(法令や地球温暖化など)は特に便利!)
・一般には全体の3割~4割の時間を割いたと思います。本当に苦労しました。第63回の後、6月ぐらいまで一般を徹底的に勉強しました。その甲斐があってか、恐らく今回の一般は満点だったと思っています。
・終盤は、一般に軸足を置きながら実技をセットで勉強しました。一般の理解が深まるとともに、実技の得点力が安定してくるのが目に見えてわかるようになりました。やはり一般は極めて大事だと思いました。

【学科専門】
・数値予報については、気象庁の「数値予報解説資料」を教科書とし、読み込みました。
・専門は予測技術が進歩して情報が更新されてしまうので、過去問は過去10年間程度に留め、サボテン模試は第10回~26回までを徹底して演習しました。
・一般と同じように、一問一答形式で解答できるようにし、暗記分野は「anki」アプリを活用しました。
・模擬試験は難しかったですが、奥田先生の意図どおり、気象庁のホームページを深堀りして調べ上げました。とても時間のかかる作業でしたが、今考えてみるとこれが一番効率的だったと思っています。
・専門は日常生活では触れることのない分野でイメージが湧かず、理解し難い部分が多かったので、夏期講習と学習相談会で鈴木先生に不明点を聞きました。鈴木先生が身振り・手振りを交え、熱心に教えてくださったので、理解を深めることができました。

【実技】
・実技はクセが強くて時間がかかりそうだなと感じたので、時期尚早ではありましたが「実技完全パック」を使い、天気図の初歩からみっちりと教えていただきました。
・補助線作画問題は、毎日の天気図で練習することができないのが難点でした。過去問とサーキットトレーニングの問題をかき集めて、試験直前に集中的に特訓しました。
・緯度経度や擾乱の進行方向・速度を求める問題は、みやしゅう先生の講義を活用しました。初めのころは苦手でしたが、ここで得たテクニックを、毎日の天気図を見ながら練習を続けた結果、逆に得点源にすることができました。みやしゅう先生の「船乗りの計算」などちょっとした計算テクニックは「破壊力抜群」でした。
・短文、長文記述は、仕事柄、法令等を読解してまとめることが多いので、文章を書くこと自体は苦になりませんでした。ただ、仕事では長めに書いてから短くまとめるという作業に慣れていたせいで、解答を短時間で端的にまとめることに苦労しました。模擬試験の添削サービスでこのことを指摘され、そこで初めて気が付きました。最後まで克服はできませんでしたが、文章を必要以上に長く書くと、余計なことを書いて減点対象となりますし、時間もロスしてろくなことがないので、問題を解く前に、一呼吸して「今日は余計なことは書かない」と念じてから取り掛かるようにしました。

・苦手克服とは離れますが、用語の定義をしっかり押さえることには拘りました。そうしないと、解答誤りに直結してしまうと思います。第63回で「大気現象を答えよ」という問いがあって、その答えが、「雷」「突風」「降雹」で「(表12-2)大気現象一覧表」の記載になっていなかったのには、正直頭にきました。

・朝から試験を受けていると、実技2まで集中して解くことはなかなか難しいと思います。以前、この合格体験記で「実技2科目を耐えるためにあえて疲れているときに問題を解く」というすごい方がいらっしゃいました。私はそこまでできませんでしたが、直前期の休日に1日かけて、過去問2回分と模試1回分(75分×6問=450分)ぶっ通しで解いてみました。疲労困憊しましたが、おかげで今回は実技2の途中で腰折れすることなく乗り切ることができました。(最後に解いた模試は地獄でした(笑))

◆勉強していて楽しかったこと
・最初は全く意味の解らなかった「一般気象学」の内容が、ある程度さらっと読めるようになってきたとき。
・毎日の天気図解析をしていて、何となくレベルですが、この地域でこの時間帯が危ないかもと想像がつくようになってきたとき。
・模擬試験で、最初ランクDだったのが、レベルアップしているのが目に見えて分かってきたとき などなど

【TeamSABOTENのスクールについて】
◆感想(内容や難易度など)
・学科一般・専門の動画受講、実技完全パックと最初から最後まで活用させていただきました。
・一般と専門は参考書だけでは理解できず、こちらの動画を受講しました。佐々木先生の解説が面白くてとても分かりやすく、楽しみながら学習を続けることができました。
・模擬試験の専門はかなり難易度高めでしたが、これをクリアできれば本試験がだいぶ楽に感じると思います。一般は丁度良い感じだったと思います。特に、直近回(第26回)の解説(熱力学の計算問題など)は充実していて良かったです。
・模擬試験の実技は、難易度は高いですが、現象の理解を深める上で、本質をついた出題がされていると思いました。本試験特有の細かい計算問題や、難読不能なへんてこりんな問題がないので、私は本試験よりもかえって解きやすかったと感じました。

◆受験生におすすめしたい、役立ったおすすめの教材(講座、模擬試験、動画など)
〇どの講座もとても楽しく、そして納得いくまで質問ができたので、とても満足しています。
〇実技完全パックの内容がとても充実しているので、これをしっかりやれば合格により早く近づけると思います。
 その中でも、特に良かったものを以下記述します。
・学科一般(動画受講)
 熱力学・力学などとっつきにくい部分を細かく説明してくれますし、実技を意識した説明もあり、初学者にはとてもよいと思います。特に、文系出身者にはかゆいところに手が届く感がありました。
・はじめての天気図解析
 実技の学び始めのころに使っていました。お手元カメラを使って、かなり丁寧に説明してくれます。おかげさまで、初めのころ苦手だった梅雨前線が得意になりました。
・実技模擬試験(解説ライブと添削サービス付きで)
 一押しです。特に添削をしていただくことで、自分の解答のクセや字の崩れまで指摘してもらえて本当に助かりました。解説ライブは、そもそもの題意は何か?それに対しどう答えて欲しかったのか?一問ずつ丁寧に説明してくれるので、確実に得点力アップにつながりました。
・過去問解説ライブ
 第50回~63回まですべて受講しました。模擬試験と同様、題意とどういったことに気づけばいいのか?という観点で解説してくれるので、市販の参考本では到底カバーできない、良い教材だと思います。
・実技模擬試験の「一問一答」形式でなく「天気図解説」の方(シリーズ18や19など)
 こちらは一問一答形式の解説ではないですが、天気図をどう読み取るかということに特化した動画なので、天気図に慣れてきたころに丁度よかったです。
・実技で点を取る講座
 特定のカテゴリーに絞って集中的に学べて良かったです。特に「温位・相当温位・エマグラム徹底攻略」「トレーシングペーパーとコンパス使いまわし」と直近の「学科で実技の得点を伸ばせ!」はお気に入りです。
・夏期講習と学習相談会
 上京して会場受講しました。オンラインだと細かいことが聞けないので、会場受講して講師の先生方に直接質問するのがおすすめです。
・サブスク
 CAMPとMATEを併用しました。CAMPだけでもおなか一杯でしたが、MATEの鈴木先生のブリーフィングと奥田の鞭(愛)が面白くて、色々と理解を深めるのに最適でした。
・YouTubeコンテンツ「拝啓、予報官X様」
 学習の初期段階で出会えて本当に良かったです。いろいろな事例を取り上げていて、ネーミングやサムネもユニークで、毎日少しずつ拝見しておりました。早い段階から短期予報解説資料や数値予報天気図に触れる良いきっかけとなりました。

【試験日や合格発表日のことについて】
◆本試験の日のエピソード
【前日】
・観光もかねて前日に上京していたので、高円寺の気象神社に行ってお参りしました。
【当日】
・当日は1時間前に会場入りして、過去問を机の上に並べ、筆記用具もセッティングし完璧な状態にして試験開始を待ちました。開始時刻20分前になっても教室に誰もこないし、受験番号の書いた札も置いてないので、「今回はなんか準備が整ってないなぁ」と思っていました。嫌な予感がして、改めて確認してみると、何と受験番号が一桁違う教室にいたことが判明。必死の形相で近くにいたセンターの職員をつかまえ教室を教えてもらい、ギリギリ開始時刻に間にあいました。焦りまくって一般は緊張する間もなく始まり、怒涛のように終わりました。それがかえってよかったのかどうか・・・。試験当日は緊張しているので、確認は入念に行わなければならないと痛感しました。

◆合格発表日のエピソード
・前の日は緊張して眠りが浅く、朝4時に起きてしまいました。
・朝から全く落ち着かず、10時の公表時間を待っていました。実技のボーダーが63点ということだったので、微妙な線かなぁと思いました。
・恐る恐る受験番号を追っていったら自分の受験番号を見つけ、信じられなかったので隣にいた妻に「番号あってるよね?」と聞いて確認してもらいました。自然と涙がこぼれました。妻もとても喜んでくれました。同時に、試験から解放され、ほっとしました。
・それでも信じられず、合格通知の郵便物を待ちました。受け取った合格通知は、合格者の皆様がよく言うとおり、不合格のときと何か違うような感じがしました。合格通知を開封するときはさすがに手が震えました。

【今後のことについて】
◆気象予報士の資格を何に活かしたいか
・せっかく取得した資格ですし、気象が好きなので、何らかの形で気象業界に足を踏み入れたいと思っています。
・少しずつ再就職活動を始めていますが、私の住んでいる地方では求人がないようです。気象予報士会に入会して情報収集するなど、活動を続けていきたいと思います。
・また、現在の公務職場では、水防警報の発令や大雨による道路規制をかけることがあります。その都度、各担当者が気象情報の使い方がわからず頭を悩ませているという現状があります。一度公務職場を離れて、予報業務を一人前にできるようになってから、復職して防災行政に貢献するのもいいかなと思っております。

【これから挑戦する受験生へのメッセージ】
 今、この体験記を書きながら、過去問などを整理していたところ、一番最初に解いた実技の過去問が出てきました。自己採点の結果は25点。このときだいぶ凹んだなと思い出し、思わずぐっとくるものがありました。そんな私でも、サボテンさんの力を借りて何とか合格することができましたので、受験生の皆様も、最後まで諦めずに勉強を続けていけば、必ずしや良い結果が得ることができますので、頑張ってください!

【自由記入欄】
 前にも書きましたが、学科一般から実技まで、この試験の全般に渡り、サボテンさんの教材を活用させていただきました。楽しく勉強はしていましたが、当然、試験勉強なので苦しい場面が何度かありました。そういったときにサボテンさんの授業を受講すると、何か力が湧き出てくるのが不思議でした。サボテンなくては、この合格はあり得なかったと思っており、感謝に堪えません。今後はMATEなどを活用して、レベルアップしていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

(提供資料)
・合格体験記を拝見する中で、「法令が苦手」という声が多いように感じました。
・法律から政令や省令への委任条項があると、色々と条文を当たらなければいけないので慣れないと大変だと思います。
・そこで、私が普段の仕事の中でよく使う法律・政令・省令などの「三段表」を、まことにい僭越ではありますがご提供させていただきたいと思います。法律の条文ごとに、その条に対応した政令と省令を表にしただけなのですが、一目でその条項の全体像が見えるので、地味ですが便利です。
・すでに同じお取組みをされている方もいらっしゃるとは思いますが、少しでもお役に立てれば幸いです。

※ご提供いただいた資料は、動画のほうで公開しています。ぜひインタビュー動画をご覧ください。

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