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第64回試験 合格

ちんすこー気団 さん(男性、千葉県、社会人)

受講歴

実技完全パック、全国統一予報士モシ

コメント

【気象予報士の学習や試験のことについて】
・勉強を始めたきっかけ、目的
 気象予報士の勉強を始めたのは、1年半前ごろ。
当時お付き合いしていた方と別れることになり――正直、その少し前から「この恋愛、停滞前線気味だな」と自分の中の予報官が静かに告げていました(笑)。お互いの温度差がなくなって、静かに解消(空振りなし笑)。
ぽっかり空いた週末。どうせなら心の高気圧を取り戻す“知的プロジェクト”を始めようと思い、気象学のドアを再度叩きました。目的は純粋な知的好奇心です。学生時代に少しかじった気象の基礎に、もう一度ちゃんと向き合ってみたくなりました。
ビジネスも気象予報も、不確実性をデータで読み解く世界だと思っていて、その本質に近づける気がして気象予報士という挑戦をゲーム感覚で選びました。

・勉強期間
 大きく3つに分かれます。
■第62回試験(約2か月)
 最初の2か月は学科対策に集中しました。ユーキャンの単語帳のような参考書を回して精選問題集をひたすら解く。わからないところはネットや中学校の内容から調べ直す。平日は1時間、週末は2~6時間ほど。学科は両方合格しましたが実技で落ちました。
■第63回試験(準備不足期)
 このときは新しい彼女ができ、ほぼ勉強ゼロ(笑)。半年の間の積算で10時間くらいしか手をつけず、当然ながら不合格。
■再チャレンジ期(合格までの約3か月)
 3月末にまたフリーになり(涙)、4月から本格的に再始動。「次こそは」と思い、Team SABOTENの完全パックを申し込みました。勉強は週末中心(平日0時間、週末2~6時間)で、直近の過去問を「印刷して(重要)」「時間を計測して」解き、精魂尽きた後はコーヒーを飲みながら/散歩しながら解説動画2倍速で振り返り。
完全パックにある講義動画も毎日風呂で見るルーチンを確立しようとしましたが3日で挫折しました。そんなリアルな感じです。

・学科一般や学科専門で苦手だったところ
 苦手を感じたのは「一般」よりも「専門」でした。
 一般は、原理・原則を押さえておけば、初見の問題が出てもロジックで対応できる。たとえ迷っても、選択肢を論理的に消していくと最後は「これはないだろう」で絞り込めます。
 一方、専門は“知識の引き出し勝負”のような問題が相対的に多く、仮に2択まで絞れても、最終的に知識がないと確証を持った回答を出せないケースが多かった気がします。結局のところ、ここは過去問を数多く解いて知識をパターンとして体に覚えさせるしかないですね(とはいえ最後に手持ちの知識で時間を決めて類推して考えることも重要)。

・実技で苦手だったところ
 衛星画像の(雲域)の記述問題とトラフの解析でした。両者とも公式解答例といつも微妙にズレてしまい、確かに公式解答例を見ればそうとも言えるけど「さじ加減要素多くね?」と思うことも多かったです。問いの流れから題意を汲み取って解答の方向性の仮説をもって、なんとか精度は上げることができましたが、予報士試験後はそのようなガイドはないので、ここからどうしようかといった感じです(汗)。

・勉強していて楽しかったこと
 一番の楽しさは、空を見る解像度が上がっていく(今まで見えてなかったものが見えていく)感覚です。
 例えば夏の午後、入道雲を見上げたとき。かつては「おお、でかい雲だな」で終わっていたのが、いまではつい頭の中でエマグラムをイメージして「CINが小さくて、CAPEが大きそうだな」とか、「雲の中では氷粒子が激しく対流してプラスとマイナスの電荷が分かれているんだろうな」——そんなことを思いながらテンションが上がってしまいます(笑)。
 気象は“空を見上げればそこにある”科学であり、かつ極めて不確実性が高い。先人たちが原理原則を明らかにして体系的に整理してきたことのすごさを感じます。そのバランスが学んでいて飽きません。

【TeamSABOTENのスクールについて】
・感想(内容や難易度など)
 実技完全パックを申し込みましたが、正直、講義動画は3日で挫折しました。インプットだけだと飽きてしまうタイプで、「お風呂で毎日1本ずつ見よう」と決めたのに3日で終了(笑)。これは完全に私の性格の問題です。
 一方、完全パックに付いている過去問解説動画はめちゃくちゃ良かったです。全受験生にオススメしたい。独学だと公式解答の行間を想像しながら考える感じで効率が悪いし、公式解答にもクセがあります。市販の解説付き問題集(第62回)も試しましたが、関係ない情報が多く、難しい問題の解説があっさりしすぎて理解できないこともあり「買った意味とは?」となりました。その点、サボテンの解説は「本質を押さえよう」というスタンスで、時に公式回答にツッコミを入れてくれる。“合格だけがゴールじゃない”という考え方が自分にはすごく合っていました。

・受験生におすすめしたい、役立ったおすすめの教材(講座、模擬試験、動画など)
 実技の過去問解説動画に加えて、本当に良かったのは模擬試験(採点・添削サービス付き)です。実技完全パックに含まれていたので何気なく受けたのですが、これがターニングポイントでした。
 直近の過去問を2周ほど解いて自己採点も7割超。「もう合格ラインいけるかも」と少し浮かれていたタイミングで、新しい問題を解いてみたところ——惨敗(笑)。初見問題で時間内に終わらず、結果はD判定。「これ、もう受からないんじゃ…?」と軽く涙目に。ただ、添削コメントを見て気づきました。超凡ミス(過去天気を答える問題で“しゅう雨性降水”の“性”を書き漏らすなど)の積み重ねをなくすだけで5点は変わる。問題文の理解を丁寧にすれば、さらに5点は変わる。つまり、「わかっていたのに✕をもらう」タイプの失点を減らせば合格が見えるということ。
 そこで立てた作戦はシンプルです。
★問題文を読んだら、まず自分の言葉に言い換えて理解し直す
★解答を書いたあとは即チェックして、設問と矛盾がないか確認する
この2つを守るだけでも本番の安定感が大きく違いました。本試験(第64回)でも時間切れにはなりましたが、無駄な失点を防げたのはこの模試のおかげだと思っています。
あと、30代後半になって「字が読めません」というフィードバックをもらえたのも貴重でした(笑)。本番ではちゃんと読める字で書きました(きっと)。

【試験日や合格発表日のことについて】
・本試験の日のエピソード
 この5か月間、仕事もおろそかにせず、週末の時間をうまく使って然るべき準備をしてきました。その分、本番では必要以上に力まないよう、あえてリラックスして臨むことを意識しました。
……が、(自分の作戦もあって)実技1・実技2ともに時間切れ。「やらかしちまった」と試験直後は正直思いました(笑)。
ただ、切り替えは早いほうです。ここまで頑張った自分をねぎらおうと、試験後にビールを買って井の頭公園を散歩。大好きな日本ハムの試合をストリーミングで観たら、超感動的なサヨナラ勝ち!そのまま吉祥寺のサウナに直行し、締めに行きつけの店で美味しい食事とお酒。抑圧していた週末の「楽しいこと全部のせ」を満喫して帰りました。

・合格発表日のエピソード
 合格発表(AM10:00)のときは、大事な商談中でした。商談が終わったタイミングでスマホを開き、試験センターのサイトを確認すると、自分のものらしき番号を発見。
――が、そこで思考停止。「え、あれ? 本当にこの番号だったっけ?」とゲシュタルト崩壊(笑)。確証が持てず、午後は予定を調整して自宅でリモートワークに切り替えました。どうせこのままでは仕事が手につかないと思ったので。
帰宅後、受験票を取り出して番号を突き合わせ、それが間違いなく自分のものだと確信した瞬間、思わずガッツポーズ&「しゃー!」と声が出ました。いやー嬉しかった。

【今後のことについて】
・気象予報士の資格を何に活かしたいか
 まずは自分のまわりのコミュニティで、身近な「気象の人」として貢献したいです。友人や知り合いが天気のことで気になったときに、「気象のことなら〇〇さんに聞け」と言われるような存在になれたら嬉しい。彼らの関心や疑問に、専門的かつわかりやすく答えていきたいと思っています。

【これから挑戦する受験生へのメッセージ】
 ひとつだけ、かなり具体的なアドバイスを(自分はこれをやるようになって受かった)。
実技の過去問は必ず印刷して解いてください。自分は最初の2回、PC画面で問題を写してノートに解答するスタイルでやっていましたが、図表への書き込みや問題文へのライン引きなど、紙でやらないと練習になりません。印刷代がもったいないと思う気持ちはよくわかります。でも、そこを惜しむと「本番の感覚」がまったく身につかない。積み重なった過去問タワーは自信になるという副産物もあります>< 経験者として断言します、絶対に印刷して!!

【自由記入欄】
 Team SABOTENの「本質を理解する」アプローチが本当に自分に合っていました。暗記系ではなく、“なぜそうなるのか”を丁寧に掘り下げて説明してくれる姿勢に、心から感謝しています。
 また、多くの予報士が直面している(と推察する課題)—「資格を取った後のスキルアップの場が少ない」「知識が時間とともに減衰していく」という課題。それに対処するためにも、まずはSabotenメイトのサービスを3か月利用しながら、学びを継続していこうと思います。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!

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