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第64回試験 合格

Andy さん(男性、東京都、元公務員・元団体勤務)

受講歴

実技時短サーキットコース、実技解説ライブ

コメント

【気象予報士の学習や試験のことについて】
◆勉強を始めたきっかけ、目的
・2年前に68歳で完全リタイア。それまでの間、仕事中心の生活が続いていたところ、自分中心の生活となり、このまま無為に過ごせば直ぐにボケそうな危機感が生まれました。
・そこで、興味を持って生涯続けられそうな勉強テーマとして、日常生活に欠かせない天気予報に思いが至りました。実際、日々の天気予報で、「前線」や「低気圧」等の言葉を聞いても、その意味を理解できていないことには、常々フラストレーションを感じていたところです。

◆勉強期間
 約2年間

◆1日の平均勉強時間
(他に用事が無い時は、)5時間程度

◆学科一般で苦手だったところ
 大気の熱力学、大気中の水分の相変化、エマグラム、地球規模の大規模運動等

◆学科専門で苦手だったところ
 短期・中期予報、長期予報等

◆実技で苦手だったところ
 制限時間が短いところ、前線解析、等相当位線の鉛直断面図の読み取り等

◆苦手だったところを克服した勉強方法
【学科一般・専門】
 基本的に、市販の参考書や問題集を通じての独学でした。併せて、サボテンさんを始め、ネット上の各種サイトも利用しました。
 何れにしろ、学科試験に向けて覚えるべき知識量は半端でないにもかかわらず、当方の記憶力は日々衰えていく一方です。このため、大事な点はノートへの抜き書きや切り抜き貼付をし、何度も読み返して記憶の定着を図りました。また、天気記号や雲形記号については、ネットからjpegの図を探し、Flashcardsというスマホの単語帳アプリに搭載して覚えました。
 また、過去問は一般・専門とも過去20年分くらいを3回程度やりました。何度も間違える問いについては、それ以上やったと思います。専門知識については、気象技術の進歩とともに正答が変わりますが、一般知識については、法令関係を除き、古い過去問にも理解度を深める有用なものがあると感じました。
【実技試験】
 (恐縮ながら)他社様のオンライン講座や、サボテン様の幾つかの講座、「拝啓、予報官X様」などを通じて勉強しました。実技の最大の関門は、誰もが感じるように制限時間に対して問題数が多いことです。さらに、この傾向は近年益々強くなっているように感じます。
 この対処としては、作業系の問題等では手作業や読み取りに一定時間を要することは避けられないため、問題に当たった時に解法や回答構文が瞬時に想起できるように思考プロセスを短縮することしかないと思います。過去8年分程度の過去問を繰り返し(5~10回程度)演習する度に回答時間も徐々に短縮し、自己採点でも高得点を取れることが多くなってきました。
 一方、ケアレスミスの克服には最後まで難渋しました。自分ではまだボケていないつもりでしたが、時間制約の中では、分かっていたはずなのに違う答えを記述してしまうのです。計算間違い、風向や移動方向の方位間違い、経緯度の記述間違い、符号・単位の記載漏れ、穴埋め問題での送り仮名間違い等々、数えれば切りがありません。
 このため、間違える度にノートにメモし、ケアレスミスの傾向を把握し、ミスを誘発しそうな問題では回答用紙への記載時点で必ず再チェックするよう心掛けることを通じ、少しずつミスが軽減してきました。また、私の場合、本番で全問回答後にダブルチェックする余裕は無いと分かっていたので、その都度の確認を習慣付けるようにした次第です。
 気象業務法の規定には、気象予報士試験は「気象予報士の業務に必要な知識及び技能について行う。」とあります。勉強が進むほど、実技試験は、後段の「技能」についても求めていると強く感じました。通常では時間内に処理できないような多くの問題が出題されるのも、基本知識に加え、迅速な読解力や作図力等の技能面が問われているのだと思います。これについては、反復練習と、その過程で自分なりの工夫を見つけるしかありません。頭だけでなく、手を動かすことが不可欠でした。
 何れにしろ、分かることとできることは別物です。一旦間違った過去問について、回答例や解説を見て、ああ成程、こう解けばいいのねと分かったつもりになっても、時間を置いてその問題に取り組むと解法が全く頭に浮かばず、前回と同様の間違いをすることも屡々でした。そのまま放置すれば、本番では何の役にも立たず、費やした時間も無駄になります。さらに演習を重ね、技能面を含め、もう大丈夫というレベルに達することが重要だと思います。

◆勉強していて楽しかったこと
 以前解けなかった問題が解けるようになった時、
 以前より早く解けるようになった時、
 サボテンさんのYouTube動画で美女3姉妹講師陣のお姿を拝見する時。

【TeamSABOTENのスクールについて】
◆感想(内容や難易度など)
 サボテンのYouTube動画は沢山拝見していたのですが、貴有料講座の受講歴が少なく、誠に恐縮です。年金生活者ゆえ、省コストで勉強していたので何卒ご容赦ください。
 受講させて頂いた「実技時短サーキットコースSeason4-4(前線・補助線)」については、手元カメラでプロの作図の様子を初めて拝見でき、また、かなり大胆に前線を描かれていく様子が参考になりました。
 また「第64回試験の実技解説ライブ」については、公式回答の発表直後に詳しい解説が聞け、内容もよく理解できました。出題内容に対する講師お二人の本音トークも痛快でした。

◆受験生におすすめしたい、役立ったおすすめの教材(講座、模擬試験、動画など)
 上述した既受講講座に加え、YouTube動画の「拝啓、予報官X様」、「スーミン衛星センター」、「ザッキーのThe Key Point」等

◆役立ったおすすめの教材での具体的な勉強方法
 実技の過去問演習だけでは得られない生きた天気図や衛星画像等の解説が得られ、内容面で大いに参考になるとともに、恭子先生、スーミン先生、ザッキーさんの魅力がモチベーション維持に繋がりました。勿論、男性講師陣の解説も分かりやすく、いつかはこのように気象を極めたいと目標になりました。否、男女云々でモノを言うのは不適切にもほどがありますね。昭和の人間なので、ご容赦ください。

【試験日や合格発表日のことについて】
◆本試験の日のエピソード
 合格祈願した気象神社、脳天神社、松陰神社、鹿島神宮、武蔵御嶽神社のお守りやお札を全て試験会場に持ち込みました。透明な筆箱に入れて机上に置いていたところ、監督官に注意され、リュックにしまいました。

◆合格発表日のエピソード
 今回の実技2問2は過去問で見たことのない問題でしたが、受けて立とうという下手なチャレンジ精神が生まれ、痛い目に合いました。10分以上をこの問いに費やしましたが、結果的に配点は僅か6点。本問は後続の問題とも全く関係がなく、他に答えられそうな後続の問いへの回答時間が無くなりました。このため、今回もダメだと諦めていたので、合格通知を受け取って目を疑いました。間違いではないかと、ネット上に発表された合格受験者番号を再確認した次第です。

【今後のことについて】
◆気象予報士の資格を何に活かしたいか
 日々接する気象予報解説などは、背景を含めある程度理解できるようになってきました。しかし、日本は四季折々の美しい変化に恵まれながら、気象災害の絶えない国であり、学ぶほどにその自然の摂理の奥深さを感じます。また、気象学とその技術を発展させてこられた先人達に、深い敬意を抱きます。幸い、約2年間の勉強で試験には合格したものの、まだまだ知識も技能も浅く、気象に関する学びの入り口に立ったばかりだと認識しています。年齢的に、職業として気象業務に就くことは難しいと思いますが、今後、更に研鑽を重ね、防災関係のボランティア活動などに関わることができればありがたいと考えています。
 
【これから挑戦する受験生へのメッセージ】
 合格発表日のエピソードで上述したように、私は今回、まんまと罠に嵌ってしまいましたが、本来、過去問の類題こそが得点源であり、基本的に初出の問題は捨ててもいいと思います。本番で問題を捨てるには勇気が要り、それが捨て問であるかどうかには瞬時の判断が必要ですが、長文で見たことの無いような図や問題が出された場合、とりあえず後回しにするのが賢明です。仮に最後まで解いて、時間が余ればトライすればいいと思います。(私の場合、時間が余った試しは一度も無かったですが。)
 気象予報士を目指す同胞の皆様の早期合格をお祈りします。

【自由記入欄】
 先日は、合格お祝い&激励ライブに参加させて頂き、ありがとうございました。初めてだったので様子も分からず、いきなり恭子先生から指名されて緊張しましたが、温かく和やかな雰囲気の中で学べるサボテンさんの魅力を改めて感じました。
 今後の勉強の糧とするため、サブスク(SABOTEN MATE)に入会させて頂きたいと思います。

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