第61回試験 合格
乗鞍 邦夫 さん(男性、社会人)
受講歴
実技強化コース、全国統一予報士モシ(中間・直前)、オリジナル合格模擬試験
コメント
【気象予報士の学習や試験のことについて】
・勉強をはじめたキッカケ、目的
元々、天気に興味があり、ライフワークとしている山関係の活動でも関連性が大きいため。
・勉強期間
以前から少しずつはやっていたものの、ちょうどコロナで外出ができなくなった時期から
本格的に始めました。ですから5年くらいでしょうか?
・1日の平均勉強時間
2~3時間。ただし、土日は山での活動があり平日がメイン。
平日しか使えないため、勉強が全然捗らず…
・学科一般で苦手だったところ
太陽放射と大気・地球の熱平衡の計算。
・学科専門で苦手だったところ
苦手な分野はなかったのですが、5年(5年以上)もやっていると、新設・改訂・廃止される制度があって、
成書では対応が難しかったところ(キキクルとか)
・実技で苦手だったところ
過去問の解答例を見ると、同じような現象でも解答の仕方が異なることがあり、
その理由がよく分からなかったこと。それに関連して、どのキーワードを含めるのが正解なのかという点。
・苦手だったところを克服した勉強方法
受験初期は、個々の細かな現象(強風軸トラフ解析、上昇流・湿数分布や前線解析、低気圧性循環)
の勉強を過去問の繰り返しで学習します。
ただ、結局のところ「題意」というものが、正確な解答において非常に大事で、
受験後期では、前述の現象を理解度をあげながら、
基本的な気象現象の流れを理解することに重点をおきました。
・勉強していて楽しかったこと
元々、気象に関して興味があったため、「不合格通知」が何通届いても、
全く苦にはならなかったです(よし!また半年頑張るぞって感じ)。
特に新しい部分が発見できるとそれが楽しい。
年齢とともに何度やっても忘れること・見落としていることが多くなり、同じ本の同じページでも、
繰り返し読むことで新たな発見を楽しむことができたところです。
・受験生におすすめの勉強方法
まずは今回の問題がどういう気圧配置なのか(どういう型なのか)を知ることが大事だと思います。
実際の試験では、図1の地上天気図と時期を見て判別するところから始まり、例えば、ぱっと見て、
南岸低気圧(2月以降)なのか、冬型(西高東低・JCPZ、12月~1月頃)なのかを知ることで、
その後の問題の「題意」を推測することができ、題意に沿った回答を意識することで、
回答に必要なキーワードをおさえることができます。
そのためには南岸低気圧や冬型のポイントを十分に学習する必要があり、
それがSABOTEN受講のきっかけになりました。
また、単に受講しただけでなく、特に今の時期は(2024年3月)ちょうど南岸低気圧と
冬型が交互に訪れていますが、学習した事項と実際の天気図・予想図を照らし合わせてみるようにしました。
(気象庁の短期予報解説資料・高層天気図をサニースポットで)
【TeamSABOTEN のスクールについて】
・感想(内容や難易度など)
実技の模擬試験は過去問よりもボリューム・難易度ともに高いです。
でも、それが実際の試験に大きく役立っています。
試験直前に新しい模擬問題が出されますが、毎回、よーし!と思ってチャレンジするものの、
いつもヘコみます(笑)。
恭子先生のライブは分かりやすいです。
サボテンドリルの計算問題は達成感ありますね!
実際の試験問題の天気図は、ほとんどが同じ尺度で、トレーシングペーパーに頼りがちですが、
模擬問題は尺度が異なる天気図があるため、地図上での配置を目で見て覚える訓練になり、
それが問題を早く解く一つの要素になりました。
・役立ったおすすめの教材(講座、模擬試験、動画など)とその理由
実技事例演習コースは開催回数が多くて受講が大変ですが、
基本的な天候の型のポイントをおさえる点では非常にお勧めです。
独学での過去問の繰り返しや、インターネットで断片的に拾ってきた情報では
なかなか習熟度が上がらないと思います。
また、回数を重ねて受験していると、学科(一般・専門)がおろそかになり、それで落ちてしまいますが、
学科(一般・専門)の模擬試験も過去問にはない視点での設問がありお勧めです。
もちろん、実技の模擬試験は必須です。
また、YouTube の「拝啓 予報官x様」は、天気図を見る着眼点を知る上で重要アイテムです。
昨年11月に中間模試と採点サービスが始まりましたが、
受験まで余裕のあるこのタイミングでの模試はいいと思います。
そして、中間模試での採点サービスは本当にありがたいです。
自分がどのレベルなのか、どのポイントを記載すればよいのかを理解するのに役立ちます。
(←これが直前だと間に合わない)
・サボテンにあったら良かったと思う教材やコンテンツ
模試の内容ですが、移動速度の計算問題や緯度経度を算出させる問題が少ないので、
もう少し増やしてもよいかと思います。(さらに難易度が上がってしまいますが)
【試験日や合格発表日のことについて】
・本試験の日のエピソード
これと言って特別なことはありませんが、実技試験の前は頭をすっきりさせるため、
何も見ず、頭と目を休めることかな?
前回(第60回)、何かあったのかもしれませんが、
今回は赤鉛筆のキャップまで収納するように注意が回ってました。
それまでは筆箱を出してても注意されないことが多々ありましたが。
・合格発表日のエピソード
合格発表日の当日は、ハガキが来なかったんです。
たまに間違えてお隣さんに入ることがあるので「不合格通知がお隣さんに入るのは恥ずかしいなぁ」
って思っていたところ翌日到着しました。
私は不在にしていましたが、受け取った妻がハガキを透かしてみたところ 「いつもは否っていうのが
すぐ見えるけど、今日のは文字がいっぱい書いてあってわかんない~もしかして!!」
と持ってきて開封した次第でした。
【今後のことについて】
・気象予報士の資格を何に活かしたいか
何か気象に関する業務に活かせたらと思います。
でも、業務はもう少し勉強しないと無理なので、気象予報士向けの講座を受講させてもらいます。
引き続きお願いいたします。
【これから挑戦する受験生へのメッセージ】
気象予報士の受験に限らないですが、習熟レベルが上がるにつれて、新たな発見がさらに出てきます。
それを楽しむつもりで、勉強を続けることをお勧めします。
体験記を書く多くの合格者は1~5回程度と少ない受験回数で合格されていますが、
受験者の中にはもっと回数を重ねている方もいらっしゃると思います。
過去問だけでOKという合格者も多いですが、
それだけでは合格に結びつかない受験者もいっぱいいらっしゃると思います。
レベルは達していても何かが足りない…その時は勉強スタイルを大きく変えることが大事で、
動画受講は独学では気がつかない発見が得られます。
【自由記入欄】
TeamSABOTEN の皆様には本当にお世話になりました。
気象予報士向けの講座も受講したいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。