第62回試験 合格
シュナ(男性、社会人)
受講歴
全国統一予報士モシ(直前)、オリジナル合格模擬試験
コメント
【気象予報士の学習や試験のことについて】
・勉強をはじめたキッカケ、目的
…中学の卒業文集の将来の夢に書いてあったのを大学生の頃に見つけ、ほぼ初めて持ったであろう真面目な将来の夢を実現させたくなったから。
…自分が得意といえる分野がなく、専門性を身につけたかったから。
・勉強期間
…途中休んでいた期間もありましたが、資格を取ろうと思って勉強を始めてからは、およそ6年かかりました。
・1日の平均勉強時間
…最も力を入れていた直近1年半では、仕事のある日は平均2時間ほど。休日は平均5時間ほどでした。1日続く集中力は持ち合わせていなかったため、時間を細切れにして取り組んでいました。
・学科一般で苦手だったところ
…温位と相当温位について。関連してエマグラムの解析。
…大気力学について。コリオリ力、気圧傾度力、地衡風、傾度風、温度風あたり。
・学科専門で苦手だったところ
…予報精度の評価について、スレットスコア、バイアススコア、スキルスコアなど。
・実技で苦手だったところ
…トラフの解析。特に等高度線の曲率が弱いとき。
・苦手だったところを克服した勉強方法
…一般・専門の苦手部分は、理解が浅いことが原因だったため、とにかく何度も参考書を読み返しました。ネットも大いに参考にしました。最終的には真っ白なノートに「温位とは」「相当温位とは」「コリオリ力とは」など、苦手な項目について自分で書き起こせるようにしました。
…実技については、とにかく数をこなして様々な事例に触れました。自分の答えと違ったときは、なぜそうなるのか、納得する理由を見つけるようにしました。
・勉強していて楽しかったこと
…過去問を含め本番に即した問題を解いていて、次第に点数が取れるようになったとき。
…実技で、問題のストーリーが見えたとき。
…前線作図が解答例通りにピシッと決まったとき。
…実際の空を見て、雲の種類や風の吹き方から天気の変化の予想を考えられるようになっていたとき。
…数日先までの天気図を見て、いつ晴れるかな、いつ頃から雨が降るかななど、週間予報を考えられるようになっていたとき。
・受験生におすすめの勉強方法
(最後の壁、実技について書かせて頂きます)
…学科が免除になって実技のみ、という状態の方は合格にかなり近い状態だと思います。そこで「次は実技だけだから」と思うのはいいのですが(自分も実際そうでした)、週に1日でもいいので一般や専門の復習の時間に充てることをおすすめします。
これは自分の場合ですが、過去問やサボテンさんの模試などを解いていると、「これ学科でやったのになんだっけな~」というところが度々ありました。
学科を合格される程の実力がある方なら、全く知らない、見たことない、聞いたことない、という問題はそれほど多くはないと思います。ほとんどの場合で、「参考書に載っているのは覚えてるけど内容は忘れた」とか、「なんとなくイメージはあるけど説明はうまくできない」という状態なのではないかなと思います。
こういった学科の曖昧になっている部分を埋めていくだけでも、実技の点数は結構上がる印象でした。むしろ実技でしか使わないような知識のほうが少ないかもしれません。
語句1つ、たかが1点でも貴重な1点です。合否を分けるのはその1点かもしれません。要は、「学科を侮るなかれ。」この一言に尽きます。
【TeamSABOTENのスクールについて】
・感想(内容や難易度など)
…全国統一予報士モシと模試5回分をやらせて頂きました。
同じような答えになる問題でも、聞き方の角度が異なることもあって、新しい視点を学べました。難易度は過去問と比較して「同程度~やや難」の印象でした。
・役立ったおすすめの教材(講座、模擬試験、動画など)とその理由
…全国統一予報士モシ
受験者層のなかでの自分の現在位置が分かるので、試験勉強のモチベーションになりました。また、プロからのコメントを頂けるのは貴重な財産になります。
…実技模擬試験
過去問とは味付けが違い、新鮮な気持ちで取り組めます。同じような答えでも、違う角度から聞いてくるので、たとえ間違えてしまったとしても、きちんと復習すればより深い理解につながります。
【試験日や合格発表日のことについて】
・本試験の日のエピソード
…気象神社に事前にお参りに行きました。そこの気象予報士合格守を買って、試験当日に持っていきました。
…これまでの勉強で使ってきた参考書やノート、印刷した過去問や資料などを机に並べてスマホで撮影し、試験が始まる前にその写真を見て、「ここにいる人の中で自分が一番やってきたんだ」と言い聞かせていました。
・合格発表日のエピソード
…今回の試験が初めて実技だけの状態での受験でした。自己採点をした結果、合格の可能性がありうる数字だったので、今回はハガキではなく、ネットで10時の発表で見ようと決めていました。
発表前日は落ち着かず、なかなか寝付けないほど緊張していました。
当日は起きた時からそわそわして、いざ10時。
自分の番号を探す時間は息が上がっていました。大学受験の合格発表日以来の感覚でした。
そして自分の番号を見つけた瞬間、言葉が出ませんでした。
「やった!!」という感覚もありましたが、「ほっとした」という気持ちのほうが大きかったです。
「気象予報士」は中学の卒業文集の将来の夢に書いていました。それを目指そうと思い立ってから約6年。絶対取ると周囲に公言はしていたものの、無理なんじゃないかと諦めそうなときもありました。「まだ勉強してるの?」と聞かれることもあり、プレッシャーも感じていました。それでも今回、ようやく「気象予報士」の資格を得ることができて、自分にかかっていた重圧が外れたことで、「ほっとした」のだと思います。
気象予報士について話していた家族や友人にはすぐに連絡をし、みんな喜んでくれました。
人生でこのような日は、この先もうないかもしれません。
そう思うほど、幸せな瞬間、1日でした。
【今後のことについて】
・気象予報士の資格を何に活かしたいか
…気象予報士としての仕事をしたいと考えています。
気象予報士としての仕事も様々な種類があるので、自分の適性や今後の人生設計などもよく考えて、転職活動を始めようと思います。
【これから挑戦する受験生へのメッセージ】
…合格は簡単ではありませんが、きちんとやれば取れる資格だと思います。
仕事にしなくても、天気の話は会話の一言目にもなりますし、毎日のニュースでも必ず天気予報はあります。台風など大きな現象があればトップニュースになります。生活に密着した分野ですので、持っていて損はないと思います。
【自由記入欄】
…ずっと独学でやってきて、今回初めて実技だけの状態になり、「今回こそ決める!」と意気込んでいました。そこで最後に後押しをお願いしたいと、プロの力を借りました。結果として、足りなかった部分を補うことができ、合格までの押し上げてくれました。
自分には得意分野がないことがずっとコンプレックスでした。
今回こうして「気象予報士」として認められたことで、自分に自信がわきました。
今度はこれを仕事として、社会に還元できるようになれたら本望です。
TeamSABOTENのみなさまには本当に感謝しかありません。
ありがとうございました!!